日本最大級の革コンペ レザーアワード2019で、後輩の制作したランドセルが受賞。バッグ部門の、ベストデザイン賞をもらうことができました。
コンセプト考案とネーミング、イラストとかぶせ部分の穴あけ加工という形で支援しましたが、特に穴あけは蛇足にならないか、最後まで悩みました。
結果的には良かったので、一安心。




技術も見られるコンペという事で、あえて奇抜な形を使わず、技術的に最も自信のある「いつもの」つくりで仕上げています。
物の良さと、コンセプトを立たせるため、余分なものを省いただけ。
自信のある「いつもの」がどれだけ通用するのか、という腕試し的な気持ちもありました。



かぶせの部分に大きく穴をあけました。
穴自体は手で書いた形と、ベジェ曲線の形とで、自然なラインを取りました。
切抜きレーザー裁断を使い、やすりで磨いて仕上げてあります。



穴から光が抜けて、日焼け痕がつくというアイデア。
*写真の痕は合成のイメージ。


制作前の想定イメージも合成で作りました。


牛の絵はリアルからマンガっぽいものまで色々考えましたが、最終はドローイングのような雰囲気にしました。
ピカソくらい崩すのも楽しそうだったけど、ぎりぎり牛とわかりやすいラインにとどめて仕上げ。


コンセプト
文明が進むほど均一化され、時に入れるべきものすら電子化されて無くなっていく鞄の世界で、時代と逆行したハンドメイドの技術や、生きた革を使い、時が経つのすら楽しいと思える鞄を製作。
手縫いやひだ寄せなどの技術、シルエットの美しさ、背おいやすさはランドセルの良さを活かしながら、ランドセルの記号的な意匠は廃し、よりコンセプトが際立つ形づくりを目指した。
かぶせの穴は光を通し、使うほどに牛の模様が浮かび上がる。

HideRU (ひでる)
Hide Randoseru Usi
hide = 革、隠す
hideru = 日照る

写真、コンセプトは村瀬鞄行 受賞作品より引用しました。
作品のできあがりも良し、ネーミングもすぐに良いものが浮かんで、コンセプト文章は応募要項の200文字ぴったり、受賞もできたと、なかなか気持ちのよい制作でした。
製品化もしてみたいと思います。

レザーアワード2019 受賞作品も一度見てください。